睡眠時間を意識して寝る__これは基本的なことですが、化学物質過敏症による倦怠感の緩和には非常に有効なことですので、必ず試してほしいと思います。
設定する時間は7~8時間。その範囲で、自分が一番気持ち良く目が覚める時間を設定してください。
私の場合は、7時間ちょうど。過去に気持ち良く目が覚める時間を調べたところ、4時間、5時間30分、7時間、8時間30分と1時間30分おきでしたので、そのように設定しました。
過去を振り返って良くなかったと思うのは、化学物質過敏症になる前は5時間30分に設定していたこと。今思えば、目覚めは良かったものの日中眠くなるようなことがあり、慢性的な睡眠不足状態に陥っていたのだと思います。
他に、私の経験とは関係なく、やってはいけないことが以下の二つ。
・寝だめを試みるのはやめましょう。人の身体では寝だめはできませんし、何より生活のリズムが崩れます。仕事をされている方は特に、お休みの日も平日と同じ睡眠時間にしましょう。
・症状がつらいからといって、長時間寝ることはやめましょう。化学物質過敏症は寝ていて治癒する病気ではありませんし、多眠はうつ病の傾向と重なります。生活の質を下げないために、予定の時間に目を覚ましたら、つらくても必ずベッドから出るようにしましょう。
あと、寝ることについて、睡眠時間以外でもう一つ大切なことを補足します。
それは、可能であれば睡眠のための部屋を一つ用意して、クリーンルームのような環境を整えること。
残念ながら、私は住居の都合で用意することが出来ませんでしたが(だから5年かかっても完治しないのだと思います。。)、化学物質に脅かされることなく睡眠をとることができるのは、心身ともに非常にリラックスできるので倦怠感を緩和するうえで効果的です。
できれば、リビングなどで使用する空気清浄機以外に、専用の空気清浄機を設置することが望ましく。「この部屋に入れば大丈夫」という、安心して過ごせる場所を作りましょう。
また、部屋の確保が難しい場合は、最後の手段として「換気がしやすく部屋も確保できる住居に引っ越すこと」も一つの手なのですが…残念ながら私の場合は、諸事情によりこちらも実現できておりません。。