この記事を書くかどうか、けっこう迷いました。
同じ症状に悩む他の方のブログを拝見する限り、ブログ主よりもっとキャリアが長い方もいらっしゃるし、化学物質過敏症は本当にわからないことだらけだし。
もしかして「治らない」可能性もあるのでは、なんて思いが頭を過ぎったりして。
でも、それでもこの記事を書こうと思ったのは、自分自身で感じる症状が絶望的に酷かったにも関わらず、このブログに書いている取り組みを続けたことで少しずつ改善し、3年半が過ぎた頃から劇的に改善して今に至っているからです。
最初のころの症状は、本当にひどいものでした。
空気の汚れに敏感に反応して呼吸するたび刺すような刺激が襲うし、
ストレス性の動悸なのか心拍音が常に耳に聞こえて全く眠れないし、
外出すればあまりのつらさに少し歩いては地面にしゃがみ込むし、
今思えば、到底もとの生活に戻れるなんて思いもしませんでした。
しかし、それでも今は、治癒したとまでは言えないものの…日によって症状が強めに出ることはあるものの、日常生活は問題なく送れていますし、以前の記事に書いたように、ゴルフに出かけたりできるまで元気になっています。
ちなみにブログ主は、とっても面倒くさがりです。決して意思が強いほうではないですし、化学物質過敏症になる前から、休日なんかはぼーっとして過ごすことが多かったタイプです。
そんなブログ主が、症状改善に取り組むことができたのは、発症原因が他人の迷惑行為にありその怒りが原動力になったということもありますが、何よりその時の状況を何とかしないと、人生が終わってしまうという危機感があったからです。
医学的な治療法は、全くと言っていいほど確立されていません。
即効性がある症状緩和の方法があるわけでもありません。
しかし、時間を必要とすることではあっても、症状改善のための方法は示されている。
それならば、やるしかない、と。
もちろん、ブログ主の考え方を他の方に押し付けることはできません。人によって症状の出方も違いますし、まだまだ解明されていないことが多い化学物質過敏症。治らないはずがない、と言い切るのに絶対的な自信を持っているわけではないからです。
そして、そういった迷いは発症した頃のブログ主自身に特に多くありました。しかし、不思議と症状改善の取り組みを始めることに迷いはなく。それは、次のように考えたからです。
やらなければずっとこのまま。
とりあえず出来ることをやろう。
泣くのは負けてからでいい。
ブログ主の場合、事情によりかなり劣悪な環境で症状改善に取り組み、今の状態にあります。その人の症状や周辺環境によっては、もっと短期間で症状が改善する方もきっと多いはず。
とりあえず、やるだけやってみませんか?
ふぁいと。