とあるCS患者のDATABASE

~化学物質過敏症と戦う人のための情報提供ブログ~

(2020.5.30)中傷と批判の混同ー『自粛警察』と呼ばれた人たち

コロナウイルス流行の中、『自粛警察』という名前で括られた人たちがいます。それは、自粛をしない人たちをSNSなどで「中傷」「批判」する人たちのこと。

 

でもこれ、ブログ主は「中傷」と「批判」が同様に扱われていることに、疑問を感じます。「中傷」はいかなる場合であってもいけないことですが、「批判」はその人の行動の内容によっては、されてもやむを得ないことだと考えるからです。

 

具体的な例を挙げれば、子供の休校中に海外へ旅行し帰国後の待機要請を無視、ウイルスを他の人に感染させた沖縄の家族や、感染疑いで検査を受けた後に行動を自粛しなかった都内の女性。ブログ主自らが特定の個人を「批判」しようとは思いませんが、そりゃあこうなっても仕方ないよね、とは思います。というか、ここまで確信犯的に自粛を無視する人たちは、こういうことでもないと自分が犯したことの重大さに気づかないまでありそう(気づいても反省するかは別)。

 

ただ、個人情報を暴いて公開したり、人格を否定するようなことを発信する「中傷」は別です。倫理的な問題、ということももちろんありますが、何より「この機に乗じて他人を貶めよう」とか「面白そうだから参加しよう」といった動機で行動している人たちの姿が透けて見えるのがその理由。正直、擁護のしようがありません。

 

 

 

ちなみに、「批判」する人が平時よりはるかに多い状況にあるのは、2つの原因があると思います。1つは「自粛が強制(法的に指示)されていないこと」、そしてもう1つは「自粛であるがゆえに違反者に罰則がないこと」。

 

いずれも、今の日本の法律では対象者(国民)に強制できないことが根底にありますが、こういった状態では、真面目な人はきちんと自粛し、そうでない人は全く無視するといった状況が生まれます。そうなれば、真面目な人たちがそうでない人たちに不満を持つのはごく自然なことかと。

 

実際のところ、ブログ主は2月末頃から人混みを避けるようにしていたため、そういった気持ちがわからないでもありません。なので、真面目に自粛の日々を過ごしている飲食店経営者のような人たちなら、「お前らいい加減にしろよ」ぐらいのことは思うんじゃないかなぁ。。まあ、ブログ主より人間が出来ている方は、当然たくさんいるんでしょうけど。

 

おそらくは、もっと強制力をもって一斉外出禁止にしてしまっていれば、流行の収束も早く経済へのダメージも少なく済んだと思います。今後は、そういったことが出来るような「法の整備」と「いざという時に外出しないで済む仕組み作り」に期待したいところです。

 

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追記:

木村花さんの件がありましたので、まずはご冥福をお祈りしたうえで追記します。

ブログ主は問題の発端となった番組を見ていませんが、この件に関しては彼女の行動に対し、「中傷」だけではなく「批判」も不適切です。理由は、メディアの記事を読む限り、彼女の行動が「批判」に値するとは思えないこと、そして何より、発端が娯楽番組であるということです。

何らか、法を犯したり他人に害を及ぼしかねないことをしたわけでもないのに、自分がどれほどの存在であればこういった赤の他人の行動を「批判」できるのか。本記事とはまったく別次元の話であることをご理解いただければと思います。

あと、、花さんには生きていて欲しかったです。