化学物質過敏症を緩和するために一番大切なこと、それがこの「化学物質を遠ざける」ことです。
その目的は、以下の2点になります。
* 化学物質の曝露を避けることで症状の改善を図る
* 化学物質の曝露を避けることで生活の質を保つ
1つ目については、特に説明は不要と思います。化学物質の曝露が続けば、いつまでたっても症状の改善は望めません。症状改善のための最善の手は、間違いなく化学物質を身辺から遠ざけることです。私の診断書にも「症状を誘発される有機化合物の曝露を可能な限り避けること」ということが記載されています。
2つ目については、生活の質を保ち、様々な症状改善に取り組むための気力、体力を整えるために行います。上に書きました通り、症状改善のためには自分自身で積極的に緩和の取り組みを行う必要があります。そのためには、自分が少しでも身体を動かせるようになるよう化学物質を避けることは不可欠です。
◇では、具体的にどうすればよいのでしょうか?
生活の基本となる、住環境を整えましょう。私の場合は諸事情により、劣悪とも言える今の住環境を改善することができなかったため、回復率70%程度の今の状態になるまで5年の月日を要しました。これを改善出来ていれば、間違いなくこの期間を短く出来たことでしょう。なお、改善する内容は以下の通りです。
* 室外から流入する空気を徹底的に遮断しましょう。空気取入口や換気扇などのわかりやすい部分以外にも、サッシのレール付近にある水抜き穴なども注意が必要です。
(重要)石油ファンヒーターを使用するなど室内で有毒ガスの発生を伴うことがある場合は、危険ですので空気の遮断は行わないでください。ブログ主の場合は、部屋の中では火の気を一切使っておりません。また、1日1度は強力なサーキュレーターを使用して換気もしています。
* 室内の空気をきれいに保ちましょう。空気清浄機の購入は必須です。また、部屋の空気の入れ替えを行う際には、迅速かつ効率的に行うため強力なサーキュレーターも必要です。
* 自分の症状に影響がある、化学物質を含む生活用品を排除しましょう。特に、身体に使用するものや服などに使用するものは注意が必要です。
上に挙げた内容について補足すると、「今の住居では書いてある対策を行うのが難しい」という場合は、事情が許すのであれば、環境が良い住居へ思い切って引っ越すのが一番効果的です。他住居の影響を受けずに確実にきれいな空気を取り込める窓が一つでもあれば、住環境を良好に保つのに非常に有効ですので。
また、記載している生活用品についてどのようなものを使用すればよいのかわからない、という場合は、以下のリンクをご覧ください。参考として、私が使用してみて良いと感じたものを紹介しています。
【ブログ主が実際に使っている】化学物質過敏症の私が選んだ生活用品